彫刻塗は江戸中期に活躍した名工、辻丹甫の技法を元祖としており木彫、堆朱、堆黒などによる雷文や亀甲の地紋の上に、草花や鳥獣、青海波、牡丹、孔雀などを彫り出したものが多く、立体感と独特の艶があるのが特徴です。
この技法は19世紀はじめ、板屋小右衛門らに受け継がれ現在、高岡の彫刻漆器は色漆による色彩技法や皆朱塗などによって再現されています。